Archive for 5月, 2016

整備命令における整備不良と不正改造の実態

整備不良とは、そのままでは公道を走ることができない状態の車のことで、不正改造車とは、道路交通法の規定や道路運送車両法の保安基準を満たしていない改造、また、車検証の内容と異なる状態にある車のことを指し、どちらも、整備が必要になります。
違法改造車の多くは、車検を通した後に違法改造します。違法改造車を公道で走行すれば、警察に検挙され、「不正改造車」というステッカーが貼られ、15日以内に違法改造箇所を直すよう整備命令書(以下、命令書を交付と呼ぶ)が交付されます。命令に従わないと、ナンバープレートや車検証が没収され、運転が出来なくなります。


整備不良などの車は、暴走族など若年層に多いと思われがちですが、残念なことにプロドライバーでも多くいます。
国土交通省は、毎年6月を「不正改造車を排除する運動」及び「ディーゼルクリーン・キャンペーン」の強化月間としていて街頭検査が全国で行われます。
平成26年の検査では、15,293台に対して検査が行われ、その結果、約7.6%の1,164台に保安基準不適合箇所が見つかり、その場で改善措置を講じた車両以外の157台に命令書が交付されました。
命令書が交付された内訳は、不適切な灯火器が31件、着色フィルム等の貼付が34件、基準不適合マフラーの装着が30件でした。
また、248台に硫黄分濃度分析器による燃料に関する検査を行い、2台に規格外の軽油を使用していたことが判明し、適正な燃料を使用するよう警告が出されました。

道路運送車両法の概要

道路運送車両についての所有権や安全性の確保、公害の防止などを図り、また、自動車整備事業の健全な発達に寄与すべく作られた法律が道路運送車両法です。
同法では、、自動車、原動機付自転車、軽車両を定義づけています。
また、道路運送車両の保安基準をも定めています。
これは、自動車に関して「自動車検査」つまり、車検の基準ともなっています。
言い方を変えますと、自動車が保安基準に適合することを定期的に確認するために実施されているのが車検です。


同法の規定で、一定期間ごとに車検を受けないことには、公道を走行することができません。
有効期間は、車の種別ごとで定められています。
自家用乗用車の車検は、新車登録から初回の検査が3年間で、以降は、2年ごとに車検が義務付けられています。
キャンピングカーなどの特種車の場合ですと、初回検査が2年で、それ以後も、2年ごとの車検が必要となってきます。
エンジンの排気量が250ccを超える自動二輪も、初回は3年、以後2年ごとの検査とされています。
それ以下のオートバイは、車検を受ける必要はありません。
車検は、有効期間が満了となる1ヵ月前から受けることが可能です。
仮に、1ヵ月前以内に検査を受けても、次の有効期限は元の満了日から起算しての期間となります。

不正改造によって課せられる罰則

ディーゼルエンジンは排ガスに対して多数の規制があります。中でも排ガスに含まれる物質の除去に関しての規制はとても厳しく、都内を中心に古いタイプのディーゼル車は消えてしまったほどです。大気汚染物質を減らすことで効果はとても高いのですが、一部のドライバーからは大変不評でした。それは大気汚染物質を取り除くための装置をつけると、これまで以上に走りが悪くなるからです。最新のディーゼル車では汚染物質の除去をしながらでも快適な運転ができるように調整されていますが、後付のトラックなどでは露骨に走りが悪くなると言われています。


そのため、一部ドライバーの中には不正改造を行い、汚染物質を垂れ流している悪質なドライバーもいるようです。トラックの場合はこの装置を外したり、改造しても排ガスの色ではわからないため、実質的に放置されていました。しかし、多くの都道府県で取り締まりが厳しくなり、不正な改造をしている車へのチェックが厳しくなり、摘発があいついでいます。しかし、撲滅するのはとても大変なことであり、頭を悩ませているようです。ただし、最新型のトラックでは燃料の噴出制御がさらによくなったことで不完全燃焼を減らせており、装置による影響がさらに減って乗りやすくなっており、買い替え需要も増えているそうです

荷台と排気管、罰せられないための基礎知識

トラックにも、リアバンパーがあります。これは突入防止装置と言われ、もし後ろから追突してきた車があっても、その車に乗っている人の被害が軽減するように、寸法や強度が規定されています。もし切断したり取り外したりすれば、大変危険な状態で走ることになります。またさし枠を付けると、過積載の可能性が生まれます。過積載の状態ではブレーキが利かず、制動距離が延びる危険性があります。このような改造を加えると、荷台に荷物が載せやすい、沢山載せられるといった利点が得られるのですが、安全確保ができな状態になってしまいます。


またこの改造を加えるのに、排気管の位置が邪魔になるといったことがあれば、左右に位置をずらしたり、排気口が向いている方向を変えるなどを行うこともあります。これによって歩行者に直接排気ガスがかかることになります。排気ガスが人の健康を害するということは、広く知られています。これらは道路運送車両の保安基準の法令に違反しているものです。道路を走っている車は、自分も安全に、そして道路を使う不特定多数の他者に対する安全性も最大限確保しなければなりません。そのために定められている法律を厳守しなければ、罰せられることになります。

 

 

ディーゼル自動車の排煙がもたらす現実

自動車に用いられているエンジンは、燃焼に使われる燃料の違いによっていくつかに分類する事ができます。
一般の乗用車のように、高回転であることが必要となる、ガソリンを燃料としたガソリンエンジン。
特に貨物用自動車など、大きなトルクを必要とする車輌に搭載される事の多い、軽油を燃料としたディーゼルエンジン。
更に、近年の環境問題や省エネルギー対策のために産み出された、天然ガスを燃料としたものなど、目的に応じて利用されています。


まだ、ガソリンに比べ軽油の値段が安価であった頃、コスト削減のために乗用車にもディーゼルエンジンが搭載される事が多くなった時期もありましたが、近年、ディーゼルエンジンを搭載したディーゼル自動車が排出する、排煙に含まれる物質が人体に及ぼす悪影響が知られる事となり、乗用車は電気自動車へと方向性を変化させ、他のエンジンでは求められる能力を得ることの難しい大型の貨物自動車などは、新たに産み出された様々な技術により、排出される有害物質を除去する事が求められているのです。
しかし、それでも尚排出されるNOXやPMと言った有害物質は、完全に除去する事は難しく、少しでも多くの有害物質を取り除く技術は常に研究されているのです。

窓ガラスの着色フィルム、法律上はいいの?

}PgžxQ着色フィルムはスモークフィルムと呼ばれ、自動車の窓ガラスに貼る合成樹脂フィルム全般、あるいはその中の透明度が低いもののことを言います。紫外線対策や車内温度が上昇するのを防ぎ、車内が周りから見えないようにしてプライバシーを守る働きをしています。貼り付け方は道路運送車両法で規制されています。フロントガラス、運転席側面ガラス、助手席ガラスは可視光線の透過率が70%以上確保できるものでなければいけません。


これは、運転者が交通状況を確認する視野を遮らないようにするためです。車種やグレードによってフロンドウインドシールドに着色が行われており、最初から透過率が70~80%になっているものもあります。それらに貼り付けると透過率が70%を下回るので、貼り付けは禁止されています。自動車の全ての窓ガラスにフィルムを貼ることをフルスモークといいます。車のリア側のみならず、フロントウインドシールド、左右フロントドアガラスに貼り付ける行為は違法で、公道を走ることが許されていません。近年では夜間の交通事故が増えたため法律が改正され、都道府県によってはフロントウインドウや助手席及び運転者側の窓ガラスに貼ることを禁止し、取り締まりを行うところもあります。

速度抑制装置の取り外しはダメ!理由と実情

葉02速度抑制装置、すなわちスピードリミッターですが自動車工業会の自主規制で規制速度が設定されています。
日本国内では小型車以上の国産四輪自動車が180km/h、軽自動車が140km/hはよく知られていますが、国産自動二輪車も180km/h、大型トラックと大型バスは90km/hに設定されています。
ところが、輸入車などは設定速度が高かったり、違法にスピードリミッターを取り外している車も見受けられます。たとえば所有する車をラリーやジムカーナなどナンバー付きのまま自動車競技に使用しているケースもありますが、ただ高速道路などを速く走りたいと違法改造している車も見受けられます。例えば、国産スポーツカーが車線を縫うように拘束を走って来たり、大型トラックなどが高速道路を100km/h以上で後ろから迫ってくると怖さを感じます。


大型貨物自動車の場合は道路運送車両法でリミッターの装着が義務付けられているにも関わらず、車検や点検時だけ装着し普段はカットしている場合がありますが、現時点では普通自動車や小型自動車、二輪車などは自主規制のためリミッターを取り外しても違法行為とはならないのが現状です。
違法改造は運転する側もダメという意識を持っていただきたいのですが、リミッターの取り外しは違法になるように行政側も厳しく対応していただくことと、輸入車も国産車ど同じ速度規制をしていただければ、安全性が高まりますし、違法改造は減らせるのではないでしょうか。

改造された基準外ウィングとは?

葉03車にはボンネットの上や屋根にいわゆる羽を付けることができます。ウイングとも呼ばれ、高速走行した際に安定した走行ができるので一部で人気になっています。羽については法的に取り決めがなされており、車幅を超える羽は基準外とみなされます。もともとレースの世界で広まっており、前からの風を利用して車を地面に押し付け、ダウンフォースと呼ばれる力を得ると言われています。


そのため、レースでも大きな羽を取り付けて低速でも十分なダウンフォースを取り入れるために大きくなっています。ただし、あまりに速い速度で走る場合、羽によってダウンフォースの他に揚力と呼ばれる車を浮き上がらせる力も発生するのでバランスが大事と言われています。一般道でダウンフォースが必要なほどの速度は高速道路くらいしか出せませんが、一般道でもかっこが良いということで大きな羽を取り付けている車もたまにいます。車幅を超える羽は道路交通法で取り締まりの対象となり、取り締まわれた場合は修正後に再度警察のチェックを受ける、いわゆる走行不適合車として扱われます。市販の羽は車ごとに用意されており、車幅に合わせて販売されていますが、車によっては他の車用の羽を使い、車幅を超える羽を付ける場合もあり、取り締まりが厳しく行われています。

不正改造は禁止!正しい運転ライフを送ろう

葉01車の楽しみは運転の他に車のカスタマイズだと考える方も多いようです。カスタマイズで一般的なのがホイール、エアロ、ナビ、車内設備です。どれも多数の会社からパーツが販売されており、よりどりみどりです。しかし注意しないと不正改造扱いになることも多々あります。このような場合、罰せられるのは所有者です。


メーカーはサイズなどを予め車種を決めて不正にならないように設定して販売しており、取り付けられるからと不正になるのを知っている、いないにかかわらず取り付ければ不正となることが多いようです。特にアルミホイールについてはハブ径やホール数が同じなら取り付けられますが、ボディーからはみ出た場合には道路交通法で禁止されている使い方となり、取り締まりの対象となります。また、車内設備ではハンドルの交換を行う方がいますが、メーターがきちんと見えていないと車検にも通りません。また、最近増えてきているのがウイングです。メーカー純正でリアに羽状のウイングを装着することがありますが、ボディーよりも幅のあるウイングは法律違反となります。また、市販されているウイングの中にはサーキット場でのみ限定して使えるように設定されている商品もありますので注意が必要です

自動車の不正改造!改造の実情

不正改造が問題になる自動車は、改造の傾向が多様化したり、目立たない変更を加えるケースがあります。
しかし、スピード重視の改造や、装飾を派手にする不正改造は、以前と比べても同様の傾向といえますし、改造の目的自体に違いはないと考えられます。
見るからに派手な車体や、他のドライバーに影響を及ぼす高輝度な照明は論外ですが、誰が見ても分かる不正改造以外にも、意外に知られていない車の状態が存在します。
ランプの色は予め決められていますし、車に共通したルールが定められていますから、想定外の色を用いる事によって、歩行者や対向車の誤認発生に影響します。
また、正しい情報は広く伝えられていますが、それでも運転席や助手席のフィルム貼り付けを続ける場合があります。


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特に夜間の視認性に影響する色の濃い物は、ドライバーの能力を低下させたり、周囲の正しい状況把握が行えなくなります。
こういった問題以外にも、タイヤが車体からはみ出している事例や、フロントガラスに死角となる装飾は、運転手と歩行者の安全性を低下させる原因です。
法律や規制は、理由があって考えられたり施行されるルールですから、決まりを逸脱する事は危険ですし、車の所有者の責任が一層重くなるので注意が必要です。

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